ヒノキオヒノキオ と言うロボットと、母を亡くした引きこもり少年の物語を見た。 ヒノキオとは、電気で動くロボットだが、軽量化のため一部ヒノキが使われている。それでクラスのみんなからピノキオならぬヒノキオと名づけられた。 時代はコンピュータの普及によって、遠隔操作で、引きこもり少年が 学校に行きたくなくても代わりにこのロボットが行ってくれる。 その中でも、感覚をフィードバックさせることによって部屋にいながら 会話等、全てヒノキオがおこなってくれる。 せっかく友人となった少女とも、結局はロボットを通じた付き合いしか できない。 ロボットを通じて少年と知り合った少女は、ロボットではなく本当の 少年に会いたいと願った。 人と人のつながりは、昔みたいに、どこか人が集うところで出向いて コミュニケーションする必要が現代はなくなっている。言うまでもなく、 コンピュータの発達によるものだ。 インターネットを通じて、友人が世界各国で簡単にできるという現象も その一種であろう。 しかし、このヒノキオというロボットは、現実社会へのインターフェースとして 引きこもりとなった少年を救いたいと、その想う心を通じて開発者である 父が渡したものだ。 家族、友人。 これからますます新しい時代に入って、希薄なつながりに なると思う。そんな時、このヒノキオというロボットが役割を果たしてくれる 日も近いと感じた。 子供から老人まで、幅広い層で楽しめる作品です。 |